面接で「何か質問はありますか?」と聞かれる理由とその返し方

志望動機、前職の退職理由と並んで面接で聞かれることが多いこの、

「何か質問はありますか?」

という質問。

絞めの挨拶かのように決まって面接の一番最後に聞かれますよね。

そしておそらくこの質問は予め用意していないと答えることが出来ない可能性が非常に高いです。そしてなにより最後の質問となるためここで大きく印象が左右されることも多いです。

今日はこの最も厄介な上に合否を大きく左右する「質問はありますか?」について出来るだけ手短に書きます。

最後の逆質問は恒例行事のため、あらかじめ用意しておくと使える可能性が非常に高いです。

目次

何故質問がないかと質問してくるのか?

応募者側からすると質問されているのにこの問いははっきり言って質問に質問で返された気分になりますよね。

でも実はこの質問はとてもまともというか、本来面接はお互いが質問し合う中であるべきなんですよね。

というのも面接というのは人材を求めている側と働きたい側のマッチングが目的ですから、人材を求めている企業側が求める人材なのかを精査すると同時に働きたい側(求職者)も自分に合っている会社なのかを精査するべきなはずです。

しかし、実際のところ就活の現場では人を求める企業より働きたい求職者の方が多いため、企業に有利な買い手市場となっています。

※2017年、近年は売り手市場となりつつあります

そのため本来は求職者が自分にとって働きやすい職場かどうかを精査するために待遇等の質問をすべきですが、それらは逆にタブーとされています。

では何故逆質問をされるのか

立場が下と見られている求職者が面接で企業側に給料や休日等、待遇を聞くのはご法度とされるなら一体何を聞きたがっているのでしょうか。

それはずばり「良い質問」です。

なんだそれ…

って感じですが、実は企業の「何か質問はありますか」という質問は「良い質問」が出来るかどうかの精査なわけです。

実際「面接 質問はありますか」等でググってみてください。

転職サイトとかでいろんなこと書いてますけど、模範解答は結局「良い質問ですね」と言われるような質問です。

また、採用試験は一般的に採用のプロが行うわけではなく、普段日常業務を行っている人が行います。

そのため、「とりあえず聞いておく」という意味合いで最後に逆質問をすることもあります。

結構適当なんですよね…

良い質問とは何か

これはすごい難しい問題です。

というのも日常的にも言えることなですが、「良い質問」というのは意図して出来るモノではありません。

そして「良い質問」というのはあくまで主観的なモノのため、当然面接する人によって捉え方は変わってきますしおそらく最も正解がない質問に対する回答じゃないかと思います。

ググってみてみたけど、これどうなのってのが多いですしね。

質問はありませんか?に対する答え

ではこの最も難しくて厄介な質問に答えるにはどうするべきか?

私の就活経験と様々なサイト、書籍を見て最も良いと思った回答(逆質問)を書いておきます。

逆質問に対する良い回答

まず、自分が入社する気があること、したいという要望が強いということをアピールするために、

「採用を頂けた場合・・・」

から始まる質問をすると良いです。

・採用頂けた場合、勤務先、部署等はどのようになるんですか?

・入社前に何か学んでいた方が良いこととかありますか?

・実際どのような仕事を行うようになるんでしょうか?

3つ目は私が実際にした質問。本当に分からなかったので。

後は仕事内容に関することで事前に調べて分からなかったので気になることを普通に聞けばいいと思います。正直インターネットでウェブサイト見ても業務内容が見えてこないことは多いですからね。

業務に関することを質問するということはその分野に興味があるということですから変な顔をされることはないです。特に未経験の場合、未経験だと書類で事前に分かっていて面接までしているわけですからどんどん聞いちゃえばいいです。

但しこれから書くダメな回答(逆質問)をしてはダメです。

ダメな逆質問

模範的な回答はありませんがダメな質問はたくさんあります。大きく分けて3つ。

まず始めにも触れた給料、休日等の待遇面

「土日祝休みとありますが本当ですか?」

みたいなやつはNGです。もはや暗黙のルールと化していますね。

これに関しては私自身も「おかしな常識だ」と思いますが、くだらない常識でも守れない人はやはり採用されません。

素直に従った方が無難です。

その次にダメなのが調べて分かる質問です。

「ウェブサイトに乗ってるでしょ?見てないの?」

みたいなやつは事前準備もしてこなかった人という扱いを受けますので注意しましょう。

逆に調べたことで出てくる質問は良い質問とされます。

面接担当者は意外と自社のホームページを細かく見てなかったりしていて、

「そこまでちゃんと見てくれているのか」

と嬉しく思うこともあるようです。

そして最後に面接官を困らす質問です。

「○○の経験を活かしたいと思っていますが、お役に立てそうな仕事はありませんか?」

これは某転職サイトの模範解答として書かれていまいたが、おそらくこの質問をされると面接する側の人の中には回答に困ることもあると思います。

もしこういう相手が困る可能性のある質問を意図的にする場合は、少なくとも相手がこう答えるだろうなあと想像出来るレベルでないといけません。

もう一つ、

「この仕事で最も求められるスキル、能力は何ですか?」

これも同じくさっきよりはだいぶましですが回答に困る質問ですね。

接客業ならコミュニケーション能力もそうですし基本的にリーダーシップ、注意力、観察力等も重要です。

はっきり明確な「最も求められるスキル」がある職種ならともかくおそらくほとんどのケースで一概に言えないと思います。

キレのある「良い質問」とされたら「困る質問」は結構隣り合わせです。

相手が回答に困る質問が必ずしも悪い印象を与えるとは限りませんが、場合によっては「やりにくい人」と感じられてしまう可能性が高いです。

だから難しんですよねこの質問は。

質問が浮かばない時は?

質問に対する回答(逆質問)に上手く答えるのは難しいです。

多くの転職サイト等では事前に5つ以上持っていくみたいに書かれていますが、正直まだ行ったことすらもないよく分からない会社に質問しろと言われてもピンと来ないですし、何を聞けばいいか分からないと思います。

営業の世界ではクライアントに

「何か質問はないですか?」

と聞いて「特にありません」と答えられた時は相手が理解していない証拠だと言われます。全然分からないものに対して質問は生まれないのです。

だからといって面接で「ありません」と答えるのはタブーです。

事前に応募する会社の求人票やウェブサイトを隅々まで見て、まず応募する会社のことを知りましょう。そうすると自然と聞きたいこと、知りたいことが出てくるはずです。

どうしても5つ構えられない場合はその程度しか興味の湧かない会社だったということです。それはそれで無理して入社しようとする必要はないかもしれませんね。

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