将来の年収は20代でどう働くかで決まるで詳しく書いていますが20代でどの会社に勤めるかで生涯賃金を大きく左右する可能性が高いです。
大手転職サイト、dodaのデータによると転職で年収アップに最も成功しやすい年齢は25歳~29歳となっています。
20代後半といえば大卒の人なら入社してだいたい5年前後といっところでしょうか。
そこそこ仕事を覚えては来ていますがまだまだ「若手」と呼ばれる世代ではありますね。
何故20代後半は年収アップしやすいのか
20代後半で転職すると年収アップしやすいというデータがあるのは主に、
- 1回目の転職の可能性が高い
- 転職動機がポジティブである
- 向いている職種、業種へ転職が出来る
- そもそも現在勤めている会社の賃金が低い
等の理由からだと考えます。
転職は1回キリが理想
@typeのデータにもあるように転職回数ごとで最も年収が高いのは転職回数1回となっています。
グラフを見てもわかる通り転職回数が少ないほど生涯年収は高くなっています。
20代だと未経験の異業種、異職種への転職も可能なので条件の良い会社に転職してそのまま働き続けることで転職前よりも年収アップさせることが期待出来ます。
転職動機がポジティブ
20代前半で転職しようとする人は基本的に就職した会社で働くのがツライという理由から転職を考える人が多いです。
本人はそう思っていなくても企業側からそう見られます。
しかし3年~5年以上勤め上げた20代後半以降の年齢での転職は「もっと収入を上げたい!」、「興味のある分野をやりたい!」等前向きな動機による転職の場合が多いです。
前向きな転職と後ろ向きな転職とではやはり前向きに転職する人の方が年収アップが期待出来ますよね。
転職前で培ったスキルや経験を活かせる場合は年収アップに繋がりやすいです。
向いている職種、業種へ転職が出来る
20代後半で年収アップがしやすい一番の理由はこれだと思います。
学校を卒業して初めて入社する会社では自分の本来の能力が発揮できない可能性があります。
というのも当たり前ですが社会に出る前はアルバイト等の経験はあれど会社員として働いた経験がないわけですから自分に何が出来るか、どういう仕事が向いているかは分かりません。
学校を卒業して技術職をやってる人がコミュニケーション能力が優れていて、それをもっと活かせる職種へ就いた方が活躍出来るといった例も少なくありません。
実際に社会に出て、3~5年くらい働いてみて自分にもっと適した仕事に就くことが出来る。20代後半はそういった年齢でもあります。
現在勤めている会社の賃金が低い
そもそも今勤めている会社の賃金が低ければ年収を上げることはそれほど難しくないですよね。
入社から3年、5年と経つと将来的な賃金もだいたい想像が出来ますし20代なら未経験の業種、職種への転職も可能なので転職を考えるには絶好のタイミングだと言えます。
特に年功序列が根強い企業では20代の従業員の年収が極端に低く転職て大幅年収アップするケースも少なくないです。
20代の転職はリスクが小さい
家庭があるとか子どもがいるとか関係なく、20代での転職は未経験でも採用されやすく、また元々の賃金が低いためリスクがかなり小さいです。
逆に例えば40代で年収600万の役職のない会社員が転職して年収をアップさせることは結構難しいです。
何故なら役職のない会社員が他社に転職して約20年間勤めている会社以上の働きが出来るかというと多分無理だろうと思われるからです。
役職のある人材であれば優れた人材として認められ転職で年収アップが見込まれますがそうでない場合、40歳を過ぎて転職すると大幅に年収が下がってしまうことがほとんどです。
日本はほとんどの会社で年功序列型賃金と呼ばれる給料体制をとっています。
そのため同じ会社に長く勤めれば勤めるほど年収は上がっていきます。
転職するなら若いうちに、しかしあまり早すぎるとスキルがない新卒者と同じ扱いを受けてしまう上にネガティブな印象を持たれるのでやはり20代後半が適齢期ですね。