仕事はやはり第一にお金を稼ぐという目的なので一番重要視するべきはお金です。
じゃあ二番目は何かと聞かれると、私は迷うことなく人間関係であると答えます。
しかもその重要度の差は僅差で、仕事の第一目的が収入を得ることなので建前上はお金が一番大事としていますが本音は人間関係が一番大事だと思っていますしそう考える人も少なくありません。どこで誰と働こうが働けばお金は入るわけですからね。
仕事の人間関係はとても大事。
そう考える人が多いのはやはり仕事の人間関係で悩む人が多いからではないでしょうか。
むしろ現代人の仕事の悩みの大半があり、組織で働いていて人間関係での悩みは全くないという人の方が逆に珍しいくらいだと思います。
本ページでは長年仕事の人間関係に悩んでいた私が様々な本を読んだりして克服してきた方法を紹介します。
目次
人間関係で悩みやすい人の特徴
仕事で人間関係で悩みやすい人のタイプは様々ですが、特に深く悩んでしまう人はおおよそ以下のような特徴を持っています。
- 人との距離感を掴むのが苦手
- 他人の気持ちを理解する能力が低い
- 宿敵を作ってしまうことが多い
どれか一つでも該当する人は人間関係でトラブルになりやすく、苦労することが多いでしょう。
人との距離感が分からない人はどうするべきか
人との距離感を掴むのが苦手な人は、人に嫌われたり避けられたりすることが多いです。
日本語では自分「私」を指す言葉が「私」の他に「僕」や「俺」、「自分」等が複数あり、日本人はそれぞれ相手の距離感(関係性)によって使い分けています。ちなみに英語だと一人称は「I」、あなたを指す二人称は「you」のみです。
他国から見ても特別なくらい多くの日本人は対人との距離感を尊重しているため、その距離感が掴めない人は人間関係を円滑に築き上げることが困難です。
さすがに一般常識のあるレベルの人であれば、初対面の年配の方に敬語を使わなかったり、上司に友達感覚で話したりすることはないと思いますが、距離感を掴むのが苦手な人は相手の踏み込んではいけない領域に踏み込んだりしてしまって、トラブルになったりすることがあります。
そういうタイプの人はまず仕事の人間関係では距離を広く取るようにしてみてください。
会社の人間関係というのはあくまで経済的な繋がりによって生まれた関係です。
私達が会社に入る理由はそこで仕事をして収入を得るためのものであり、自分以外の同僚や上司もまた同様の理由からその会社に在籍しています。
対人関係が密になりやすい日本型企業では、あたかも家族関係のような深い付き合いになりがちですが、経済的理由で集まった関係にそれ以上を求めてしまうと人間関係で疲れてしまいます。
他人の気持ちを理解するのが苦手な人
他人の考えていること、思っていることを理解することが苦手な人はやはり人間関係でトラブルになりやすいです。
多くの日本人は自分が思ったことをはっきり言うことが出来ないので、(相手がどう思っているかを)なんとなく空気で読む能力が必要です。
はっきり言わないのが問題であることは間違いありませんが、察して上げることが出来れば人間関係で悩むことは減るでしょう。
元々相手の気持ちを理解するのが苦手だという人は、まず人の話を聞くことを意識してみましょう。
そして言葉をそのまま受け取るのではなく、少しでも違和感があることがあれば一旦「本当はどう思っているか」を考えてみましょう。
人は日常的に本音とは全く違うことを言っていたりしています。
本当はしんどいのに大丈夫とか、本当は楽なのにキツイとか、時間に余裕がないのにまだ大丈夫とか…
別に本人は嘘を吐きたいわけではありませんが、人はあらゆる理由で思っていることと違うことを当たり前のように言っている、ということを知っておきましょう。
たった一人の人間に悩まされている
宿敵を作ってしまうタイプの人は、常にたった一人の人間の問題によって引き起こされています。
「この上司さえいなければ!」
「このババァさえいなければ!」
きっと平和なのに・・・
どの職場にも嫌な人の一人や二人、いると思いますが、宿敵を作ってしまう人はほとんどの職場でこの宿敵に悩まされてしまいます。
コイツさえいなければきっと平和なのに・・・
と思ってもそういう嫌われ者に限って会社に長く居座るのが世の常なので人事異動でもない限り避けることが難しかったりします。
ではその問題人物と上手く付き合っていくにはどうすれば良いでしょうか。
問題人物でも仲良くなれる
私は世の中に本当に悪い人間はほとんどいないと思っています。
甘い考え方かもしれませんが、実際職場にいる嫌われ者の問題人物も職場以外では良い顔をしている可能性だってあるわけです。
結婚していれば結婚相手というその人を好きになった明確な人物がいるわけですし、そうでなくても産まれてずっとみんなに嫌われて天涯孤独だったというわけではないはずなんですよ。
学生時代には少数ながらも友達がいたでしょうし家族に愛されて育ってきたから普通の人格を持っているわけです(ちょっと普通じゃないかもしれませんが)。
つまり何が言いたいかというと、人は人によって当然態度を変えるわけだから嫌われ者でも好意的な人に対しては好意的な態度を取るということです。
自分から好意的に接してみよう
嫌われ者はもう長い間嫌われ者なので好意的にしてくれる人が少ないです。
「どうせ私は嫌われ者だよ。」
って本人も思っているわけですね。
そして精神的に未熟な人間というのは嫌われたら嫌い返すという精神構造をしていることが多いです。
「韓国人は日本人を嫌っているから韓国人は嫌いだ」
という考え方をする人は多いんですよね。
少し話が逸れてしまいましたが、逆に好意的に接してくれる人に対しては好意的になるのが人間の自然な感情です。
それは職場の嫌われ者も例外ではなくやはり好意的に接することで好意的に扱われるということが起きます。
私は高校の時に初めてしたアルバイト、思えば初めて会社で働いて給料を貰っていたころに、やはりお局様的な皆に嫌われていたおばちゃんがいました。
彼女は嫌味ばかり言う口うるさい人でまさに絵に描いたようなお局様。部署内の人間全員に嫌われていました。
もちろん私もとても嫌いで辞めたいと思っていたほどでしたが、私は露骨に「嫌い」という態度を出さなかったこともあってか、次第に気に入られるようになりました。というよりも回りが露骨に嫌っているという態度をするようになったからそういうふうになったんだと思います。私は普通に接していただけ。
同等に扱うだけで良い
好意的にといっても特別何かするわけではなく他の同僚と同じようにちゃんと挨拶を交わし、ちゃんと返事をする。分からないことがあれば聞いてみて、ちゃんとお礼もする。
それだけで向こうから好意的になる場合があります。
もしかしたら挨拶をしても返してくれないかもしれません。質問をしても教えてもらえないかもしれない。
だけど挨拶はしつこくすれば相手も社会人なのでちゃんと返してくれるはずですし、お互い挨拶をする関係であれば質問に対してもちゃんと答えてくれるでしょう。
どうしようもない問題人物もいる
中には本当にどうしようもない人もやっぱりいます。
私は世の中に仲良くできない人間はほとんどいないと思ってはいますが中には本当に人の気持ちが分からない人、理解できないっているんですよね。
心理学の世界ではサイコパス(精神病質者)やソシオパス(社会病質者)と呼ばれる正常とされる人格から逸脱した人も少なからずいて、そういった人達と友好的に付き合うのは非常に難しかったりします。
実際私が過去に勤めていた会社にもそういったタイプの上司がいて、それに耐えられずやめてしまった同僚がいたんですが彼は自分のせいで部下が辞めてしまったとは夢にも思っていませんでした。
正常の人格を持っていないタイプの嫌われ者は自分が嫌われている自覚もなく、相手が好意的かどうかわずかな違いでは判断できないため何をやっても友好的な付き合いが出来ません。
人間関係に悩んでいる対象がそういった人物だった場合、可能な限り距離をとって我慢する他ないでしょう。
それが出来ない場合は自分の精神の安全を考慮して転職することをオススメします。
まとめ
上記を纏めると 、
- 仕事の人間関係の距離感は広めに取る
- 人の気持ちを理解するのが苦手な人はまず人の話を聞くこと、そして理解しようとすること
- 宿敵は敵とは思わずこちらから好意的に接すること
ですね。
たった一人の人間のために生活が一変して辛くなってしまうことは実は少なくありません。
実際たった一人の上司のために好きな仕事を諦めた人、うつ病等を発症して未だ復職出来ない人はたくさんいます。
そうなってしまわないようにまずは友好的な付き合いをすることを試みてみましょう。
絶対無理・・・
という場合はさっさと転職した方が自分のためです。