年収アップ転職は難しいという意見が多いです。
しかし転職によって年収が上がった人は少なくありません。
転職によって年収が上がるパターンは以下の二つ。
- 現在働いている企業に過少評価されているため転職によって正当な評価を受けて年収が上がる
- 自分のスキルが現在働いている企業に活かしきれておらず、最大限に活かせる企業に転職することで収入が上がる
前者は同職種へ転職して年収が上がるパターン、後者は異職種へ転職して年収が上がるパターンです。
しかしどちらのパターンにしても現在の収入が適切な価格なのか、相場よりも安いのか、また、自分のスキルをもっと活かすことが出来る職種があるかどうか、第三者によって精査してもらう必要があります。
市場化する雇用者と労働者
現在の就職業界は雇用者(雇う側の企業)と労働者によって完全に市場化しています。
需要(人材を求める側)と供給(仕事を求める側)のバランスによって価格(年収)が決まってくるのです。
市場原理では需要が少なく、供給の多いものは価格が下がるようになっています。
転職市場では求める企業が少なく(需要が少ない仕事)、誰でも出来る仕事、やりたいと思う人が多い仕事(供給が多い仕事)は給料が安い傾向にあります。
具体的には飲食業や小売業、事務職、美容師等です。
逆に求める企業が多く(需要がある仕事)、高度な専門知識が必要、やりたいと思わない仕事(供給が少ない仕事)は給料が高くなる傾向にあります。
具体的には製鋼工、医師や技師、薬剤師等の医療関係、税理士等です。
もっとも、転職市場は他の市場と異なり他にもさまざまな要因によって価格(年収)が変わってくるので需要があるから給料が高いとか、専門スキルを要するから収入が良いとか一概に言えない部分もあります。
市場価値を第三者に精査してもらう必要がある
転職業界が市場化しているため、各業界の相場や労働者の市場価値を第三者に確認してもらう必要が出てきます。
自分が適切な給料を得ているかどうかは他と比べてみないと分かりません。
そこで第三者の立場とも言える、「人材紹介会社」、「転職エージェント」が必要になってきます。
人材紹介会社を利用することで自分が得ている年収が相場より高いのか安いのかが分かります。
インターネットで職種、業種の平均年収を調べておおよその相場を知ることはできますが、年収は地方によっても大きく変わってきますし詳しいところまで調べることはできません。
しかし人材紹介会社等では経験年数やスキルによって転職で年収が上がる見込みがあるかどうか精査してくれるわけです。
人材紹介会社を使うメリット
人材紹介会社(転職エージェントや人材バンクとも呼ばれる)を利用するメリットはたくさんあります。
例えば「転職の際の面接や書類の作り方等を教えてもらえる」や、「不採用になった理由を教えてもらえる」等採用に関わるメリットもあります。
年収を上げるという目的ならば、
「年収が上がりやすく受かる見込みのある仕事を紹介してもらえる」
「自分に適した仕事を紹介してもらえる」
「一般的に募集していない仕事を紹介してもらえる」
等のメリットがあります。
逆に人材紹介会社を利用しないと求人票の給与欄を見ることでしか年収が上がるかどうかの判別が出来ませんし、その会社に受かる見込みがあるかどうかも全く分かりません。
人材紹介会社は登録している企業が「どのような人材を求めているか」を把握しているので採用の見込みのない企業を紹介されることは通常ありません。
そのため効率よく転職活動が出来るわけです。
私達求職者側は無料で利用できますし、登録したからといって必ず転職しないといけないわけでもないのでデメリットは特にありません。
人材紹介会社の種類
現在ネット上にはたくさんの人材紹介会社が存在しますが、そのすべてはおおよそ以下の2種類に分かれます。
一つは総合転職型、もう一つは専門転職型です。
看護師や薬剤師、介護師、SE職等始めから職種が決まっていてそれ以外考えないなら後者の専門転職型の人材紹介会社を利用すると良いです。
総合転職型の人材紹介会社
よくネットや電車の広告等で見る、リクナビNEXTやdoda、@Type、マイナビ等がこれにあたります。
求人の数は非常に多く、職種も事務職、営業、システムエンジニア、飲食、製造業まで多岐に渡ります。
企業の規模も大企業から中小企業まで、とにかく求人数が多いので特に「この職種で」というものがなければ総合型の人材紹介会社の利用をお勧めします。
専門転職型の人材紹介会社
特に専門職に多く看護師を専門とするマイナビ看護師やIT、SEを専門とするワークポート、介護職を専門とするカイゴジョブ等その種類は多岐に渡ります。
職業で絞られているので始めから「看護師で転職したい」、「SEで転職したい」という希望があれば専門転職型の人材紹介会社をお勧めします。
まとめと補足
人材紹介会社を利用することは求職者側にとってメリットしかないと考えます。
転職によって年収を上げたければ特にコネでもない限り必須と言えるでしょう。
現在人材紹介会社、転職事業者はたくさんあり、どれを選んでいいのか分からないという人も多いと思いますが、正直なところ、専門職で絞るなら専門型、特に絞らないなら総合型で求人の多いものを選べば良いと思います。
会社によってそれぞれ違いはあるものの、どの業者も一長一短で正直使ってみないと分からない部分が多いです。担当者よっても全然変わってきますし・・・
なので実際登録してみて良さそうだったら継続して使えばいいし、求人数が少ない等不満があれば別の会社を利用してみればいいと思います。