「残業が多くて、なかなか自分の趣味やプライベートの時間がとれてない…」
「深夜遅くまで残業してて、体調も崩しがち。残業の少ない仕事に転職したい…」
というそこのあなた。
- 残業が多いのが当たり前
- 定時退社できるなんて夢のまた夢
- 例え転職しても残業からは避けられない
そう勘違いしていませんか?
実は世の中には「残業の少ない(そして給料もそこそこ高い)会社」というものは存在します。
そこでこの記事では、
- 残業が少ない会社を見分ける方法
- 残業が少ない業種/職種
について、ざっくりとご紹介します。これを機に残業の少ない仕事に転職して、自分の好きな趣味に使える時間を増やしましょう。
目次
1.前提:残業が少ない会社なんてない。転職しても無駄という考えを生む、集団心理
一時期とても話題になった「電通」での過労自殺事件。
- 1日20時間勤務
- 睡眠時間は2時間
- 6割の社員が休日出勤
- 残業時間は130時間超え
などの恐ろしい実態がありました。
そして、その実態が公になってからは、プレミアムフライデーや長時間残業対策が各社で行われるようになっています。
ただし、もともと残業が多い会社は、実は何も変わっていないところが多そうです。
実際に友人に話を聞いてみると、
「8時出勤、22時以降帰宅。他の先輩も遅くまで頑張ってるから、私もやらなきゃって残ってる」
「ほんとは定時に帰りたいけど、帰る人はいないから帰りづらい」
というような話をたくさん聞きます。
ここで注目すべきは、「周りがそうだから自分もそうしなきゃという集団心理に囚われている」ということ。
そして、そんな会社の雰囲気を1人の力では変えようと戦うよりも、転職して環境を変えてしまいましょう。その方が「安全」で「確実」で「時間も早い」のでおすすめです。
「残業が少ない」会社に転職した友人の話
先ほどの残業が多い会社に勤めている友人たちの年収は250~350万円あたり。
でも、転職した結果、同じ年齢で年収が600万円を超えている友人もいます。
しかも、朝9時に出勤し夕方の17時には退社、休日は好きなゲームや釣りなどに時間をあてているぐらい。
その友人もしきりに
「自分よりも働く時間が長くて、仕事量も多い人には、なかなか仕事とか給料の話はしにくいよ」
と言っています。
給料が高く、残業が少ない人がいるわけですね。
とはいえ、そんな会社はどうやったら見つかるのか。
以下、残業が少ない会社に転職するための4つのポイントをご説明します。
2残業が少ない会社に転職するための4つのポイント
残業時間が多かったり、休日出勤・サービス残業が当たり前となっている会社ほど、求人票に並べられている情報が実態と違っていることが見受けられます。
「じゃあどうやって残業が少ない会社を見分けて転職すれば…」
という方向けに、ここでは残業が少ない会社を見つけるための4つのポイントをお伝えします。
その4つとは
- 求人情報の給与や年収の具体性
- 社風
- みなし残業などの有無
- 直接聞いてみる
です。
それでは以下、それぞれ具体的にご説明しますね。
求人情報の給与や年収が具体的に書かれているかどうか
まずはじめに確認すべきは、求人表にに具体的な給料や年収がかかれているかどうかです。
たとえば、
- 月給23万円以上
- 残業の有無の記載はなし
- 年収350万円~450万円
などと記載されている場合は、注意が必要です。
1と2の「~以上・残業の記載なし」の条件が揃う会社は、残業が含まれている可能性があります。
可能な限り、
- 金額が明確に書かれている
- 残業の有無の記載がある
求人を選ぶようにしましょう。
どうしてもわからない場合は、企業に直接聞いたり、転職エージェントに確認するのがおすすめです。
社風を確認する
次に確認すべきは、会社の社風です。
会社の雰囲気自体が残業気質の場合は、自分の力でどうすることもできません。
こういった会社のカラーを見分けるには、
- 会社の理念
- 求人票のアピールポイント
- 社員インタビューの内容
- 面接時の面接官の雰囲気
などから判断していきましょう。
もし
- 体育会系の人が多かったり
- そもそも体力勝負を強いられる会社だったり
- 残業が悪ではなく、むしろ歓迎されたり
- 残業してでも結果を残す方が良しとされたり
などの要素がみられるときは、要注意です。
他にも会社は沢山あるので、よほど気に入ったのではない場合は避けておくのが無難です。
みなし残業などは避けるべき
実は「残業」の考え方として気を付けるべきものが3つあります。
それが「みなし残業」「固定残業制」「裁量労働制」の3つです。
これらはどれも、通常の残業とは違って、残業時間に比例して残業代がもらえる訳ではありません。
特にわかりにくく、注意が必要なのが「みなし残業」。
これは実際の残業があるかどうかに関係なく、元から給与の中に一定時間分の残業代が含まれて支払われるというもの。
みなし残業時間が20時間分ついていたとして、その20時間内の残業代は追加で支払われることはありません。
それどころか、20時間をオーバーしても、追加の残業代は支払われないこともしばしばあるとか。
あらかじめ求人票や雇用契約書で確認すると同時に、見つけた際にはなるべく避けるようにしましょう。
直接聞いてみる
4つめは人事や、その他の社員に直接聞いてみるということです。
最もリアルな意見が聞ける、おすすめの方法です。
ただもちろん、聞き方には最低限の配慮をする必要があります。
「残業が嫌だ = 仕事が嫌だ」
という風に誤解されないように気を付けることと、聞く際には会社平均の残業時間ではなく、職種平均の残業時間を聞きましょう。
ここで職種平均の残業時間を聞くのは、職種によって、残業時間が大幅に変わってくるからです。
たとえば、
「前職では、平均30時間程残業していましたが、その程度のものなら問題とは思いません。
御社での職種ごとの残業量はどのくらいが一般的でしょうか?」
という風に聞くのが効果的です。
ポイントは、常識の範囲内での残業は問題ない姿勢を見せることで仕事への熱意は示しつつ、確認するということです。
戦略的に転職するための、残業が少ない仕事8選
ここまでで、残業が少ない会社を見分ける方法をご紹介しました。
ここからは、「一般的に残業が少ない仕事」をご紹介します。全部で8つ、ご紹介いたしますね。
- 事務
- 通訳・翻訳
- 貿易業務
- CAE分析
- 受付・秘書
- 工場(品質管理)
- 外資系
- BtoBメーカ-
以下、それぞれ少し詳しくご説明します。
1,事務
一般的に残業量が少ないとされている事務系の仕事。
電話やメール対応、簡単な資料作成などが仕事なので、PCを扱えることが必須条件となってきます。
簡単な作業が多いため、定時に上がれることも多いです。
自分のプライベートな時間も増えるのですが、その分給料は結構安めなのが弱点。
コツコツとした、細かめの仕事が得意。
数字の計算が嫌いではない方は、事務の仕事をおすすめします。
2,通訳・翻訳
ここでいう通訳とは、「その場でコミュニケーションをとりながら」通訳をすること(同時通訳)
翻訳とは、英語のメールや文章を日本語に変えるということです。
明確な資格が必要な訳ではなく「通訳・翻訳」と名乗ってしまえばいいという点では、スキルさえあれば誰でもできるとも言えます。
通訳や翻訳の仕事は、時間単位で雇われることがほとんどです。
経費削減のため拘束時間は平均8時間を超えることがなく、残業時間が少ないのです。
仕事の成果として言語の違う人たちの架け橋になれたり、実績がついてくると大きな取引での同時通訳を任されたりします。
言語能力を伸ばしたい/活かしたい人におすすめの職種です。
3,貿易業務
貿易業務には大きく分けて
- 輸出業務
- 輸入業務
の2つがあります。
輸出業務は
- 輸出通関手配
- 通関書類の作成
- 運送便の手配や倉庫の手配などの業務
などが主な仕事。
輸入業務は
- 輸入通関手配
- 関税・消費税納付
- 商品の納入管理などの業務
などが主な仕事となっており、事務系のパソコンスキルに加えて、通訳・翻訳のようなスキルも求められる仕事です。
貿易業務では、定時でしか動かない海外の会社との取引が主です。
すると、その取引先の営業時間で日本側の仕事も終わらせる必要があるため、日本側の残業時間も減っていきます。
取引先との折衝や、スケジュールの調整なども重要な業務のため、コミュニケーション力や語学力も重要です。
4,CAE分析
CAE解析とは、”Computer Aided Engineering”の略であり、設計した製品をパソコンで解析できる技術のことを指します。
CAE解析を用いると、研究開発中の製品に、不良が発生した時に何が起こるかを、把握することができます。
その不良が発生する原因を探ったり、改善を提案するのがCAE解析者に求められることなのです。
普段から製品や開発工程の効率化・提案をする職種なので、自らの業務効率化で残業時間が少ないと言われています。
自分が解析したデータをもとに、製品が商品化されて世の中に出回る仕事です。そのため、1から作るよりも今あるものを改善していくのが得意な人におすすめです。
5,受付・秘書
受付といえば、会社の顔ですね。
来訪者と担当者を繋げる仕事なので、対応力が問われる仕事です。
主に企業自体の受付時間が9時~17時のため、その時間で仕事が終わり、残業が少ないとされています。
秘書は、社長や役員が仕事や経営に集中できるように、予定管理や宿泊先の手配などのサポートをする仕事です。
社長や役員につきっきりなイメージですが、就業時間から8時間以内で仕事を終わらせるのが一般的です。
付き添いで休日出勤などがあった場合も、代休や手当が施されます。
ミーティングのスケジュール管理や、取引先の方の名前や嗜好を覚えたりすることが求められます。
徹底的にサポートをすることが得意であったり、好きな人におすすめです。
6,工場(品質管理)
残業がない業界の代表例ともいえる工場の品質管理。
主に製品に不良品がないかのチェックや、製作過程のプランニングなどの見直しなどが仕事です。
工場は決められた時間で閉まってしまうので残業が少ないとされています。
顧客の意図を製作過程に反映させつつも、製作現場との連携も求められる仕事です。
顧客と製作現場の架け橋となる存在なので、柔軟なコミュニケーションを得意とする人におすすめです。
7,外資系
意外と残業が少ないことで知られていないのが外資系の企業です。
海外では、 日本と違って「残業する人=仕事ができない人」というイメージがあるので、定時で仕事を終わらせようとします。
まさに定時で上がったあとが楽しい人生のはじまりという部分は、日本人が真似るべきポイントかもしれません。
勤務時間内の効率化を最大限求められますが、合理的な生活をしたい人にはもってこいの仕事とも言えるでしょう。
8,BtoBメーカー
素材系の業界で、かつBtoBを主にしているメーカーにはホワイト企業が多いとされています。
ホワイトな割に年収は800万円を超えることもあり、狙えるのであれば積極的に狙っていきたい仕事です。
BtoBのルート営業は、BtoCとは違って、新しい顧客を開拓するのではなく、既存のお客様を相手とすることが多いため、残業時間が少ないとされています。
取引は、企業を相手にする=資金も時間もかかるため、一般的に長引きやすいです。
長い期間でコツコツと信用を積み上げていくのが得意な人におすすめです。
残業が少ない仕事への転職はエージェントに頼ろう
ここまで、残業が少ない企業の見分け方や残業が少ない仕事を見てきましたが、やはり自分1人でとなると限界があります。
企業の内部事情までは調べられませんし、情報を公開していない企業もあるからです。そのため、ここでは転職エージェントをおすすめします。
エージェントは企業の人事とつながっているため、求人票に書かれていないことも確認できますし、一般的な求人サイトには公開されていない情報も持っています。
転職エージェントを利用する時のメリットや注意点については、以下の記事に詳しく書いてあります。よろしければご参照ください。