転職

転職で給料が下がってしまう割合が多い理由とその対策

「転職で年収アップ!」

という宣伝、広告をネットや電車の吊り広告等で見かけたことがある人は多いと思います。

しかし実際は転職によって賃金が上昇した人の割合は3~4割程度と半数未満になっているのが現状です。

平成27年1年間の転職入職者の賃金変動状況を見ると、前職の賃金に比べ「増加」した割合は35.6%(前年36.6%)、「減少」した割合は33.4%(同31.6%)、「変わらない」の割合は28.6%(同29.5%)となっている。

平成27年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省 資料より抜粋

誰しも「給料は高い方がいい」と考えているので、できれば転職によって給料が下がるのは避けたいですね。

では、なぜ転職で給料が下がってしまう人がいるのでしょうか?

そこで本ページでは転職で給料が下がる確率が高い理由を説明し、その対策について解説していきます。

転職で給料が下がる理由

冒頭部でも触れましたが、多くの人が「給料アップできる転職」を目指す一方、「実際に働いていたものの給料が前職より下がってしまった」などというケースは実は多いです。

では転職で給料が下がってしまう理由としては、どのようなものが考えられるのでしょうか。

転職を考えている人のなかで、これから示す下記の理由に当てはまりそうな人は注意が必要です。

今の職場を離れることが目的になっている

「人間関係が上手くいかない」「労働力に対して報酬が見合っていない」などの不満を感じてしまうと「一刻も早くこの職場を離れたい」と思ってしまうことがあります。

転職を希望する人の多くはこれらネガティブな理由によるものが多いです。

人は焦りなどから急いで行動してしまうと、普段しないようなミスをしてしまいがちです。

本来転職を考える際には職場環境だけでなく「転職後の給料はどのようなものになっているのか」「自分のスキルを活かすことができるのか」などいろいろな角度から転職後の自分を見つめることを忘れてはいけません。

「今の職場を一刻も早く離れること」が転職の目的となってしまうと、「早く転職できることを善し」としてしまい、多少悪い条件があったとしても決断してしまう危険性が出てきます。

結果として「自分が思い描いていたものと違った」などと、転職後給料が下がってしまったというケースが考えられます。

年収交渉をしない

面接の際に年収交渉しないと、多くの場合募集要項に書かれている通りの額面となってしまうでしょう。

ましてや「採用してもらえるだけでありがたい」など低姿勢が過ぎてしまうと、就職先の企業に足元を見られてしまい条件がさらに悪くなってしまうことも考えられます。

一般的にはその人によほどのキャリアがなければ、向こうから高い給料は提示されません。

なので、年収についてはこちらから交渉する必要があります。

もし採用後に「こういった理由で給料を上げて欲しい」としても、多くの場合上手くはいかないでしょう。

実績やスキルがない

前段で「面接時での年収交渉」について触れましたが、当然こちらからの一方的な要求では会社側も首をタテには振りません。

その人が会社に対して、どれだけの仕事をしてくれるのかによって給料は決まるものです。

そのような場面でよく目にする言葉に「転職市場価値」というものがあります。

「転職市場価値」とは簡単にいうと「その人物のこれまでの実績やスキルを考えれば、これくらいの給料を払う価値があるだろう」とする目安だと考えて下さい。

実際採用する側から考えてみても実績やスキルがない(転職市場価値が低い)人には、高い給料を払ってまで採用したいとは思わないのではないでしょうか。

転職するために面接を受けてみたものの市場価値が低いと判断されてしまうと、会社側から高い給料を提示されることは難しいともいえます。

転職で給料を上げるためには?

これまで転職で給料が下がってしまう理由として考えられるものについて見てきましたが、そうならないためにも具体的にどういったことに気をつけていったら良いのでしょうか。

下記では、2つの方法について詳しく説明していきます。

キャリアアップを意識して実績やスキルを積む

転職先で収入アップを見込むならば、自分の転職市場価値を上げる必要があります。

いくら「採用後に頑張ります!」としても採用する会社からすれば説得力に欠けるからです。

そのため今の仕事の中で実績を上げたり、スキルを磨いたりするなどキャリアアップを目指せば、転職市場価値も上がり転職で有利となることでしょう。

また時間的制約からも仕事をしながらのスキルアップが難しい場合は、先に仕事を辞め資格取得のために勉強をするという方法も考えられます。

会社からすれば、優秀な人材を採りたいものです。

客観的な事実があれば「こういったスキルがあるから会社に貢献できます」とアピールできるでしょうし、そういった人材には「高い給料を払ってでも採用したい」と思わせることにつながるのではないでしょうか。

転職エージェントを使う

転職エージェントを使うことも有効です。

転職エージェントとは「転職に関するプロがいろいろなアドバイスを無料で行ってくれるサービス」のこと。
です。

転職エージェントを利用する利点としては、例えば自分の市場価値を第三者から診断してもらえることが挙げられるでしょう。

「自分はこれくらいの市場価値かな」と思っていても、意外に他の人から見れば価値が高かったり低かったりすることもあります。

まずは、客観的に自分を知ることができることがメリットとして挙げられます。

またエージェントから自分に合った転職先を勧めてもらったりと、時間短縮ができ効率的に自分が希望する転職先を見つけることができます。

なかには一般の求人では出てこないような案件も抱えている場合がありますので、「転職後に給料を下げたくない」とするならば転職エージェントを使ってみるのも良いでしょう。

関連記事:転職エージェントとは?利用するメリットと注意点

まとめ

転職で給料が下がってしまう原因やその対策について見てきました。

会社にとっても、能力の高い人には高い給料を払ってでも働いてもらいたいものです。

自分の市場価値を知り、人事担当者が納得するようなデータを提供できれば、面接時に給料アップの交渉も成功しやすいと言えるでしょう。

給料を下げない転職をするためには自分自身への客観的な見直しと転職エージェントを利用するなど自分の納得できる会社を見つけ出すことが必要となってきます。

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umi
フリーター、会社員を経て現在フリーランスに。自分でも信じられないよくわからない生活をしています。Twitterによく生息しています笑

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